Mets 競技者必携

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「競技者必携」(全日本軟式野球連盟)から、特に少年野球でありがちと思われるものを抄録・転載します。

「2010年版」には、以下の記述が追加されています。

「競技者のマナーについて」
マナーアップとフェアプレイの両面から、次のような行為を禁止する
(1) 捕手が投球を受けたときに意図的にボールをストライクに見せようとミットを動かす行為。
(2) 捕手が自分でストライク・ボールを判定するかのように、球審がコールする前にすぐミットを動かして返球態勢に入る行為。
(3) 球審のボールの宣告にあたかも抗議するかのように、しばらくミットをその場に置いておく行為。
(4) 打者がヒジ当てを利用してのデッドボール狙いの行為。
(5) 打者がインコースの投球を避ける動きをしながら当たりにゆく行為。
(6) プレイ中にみだりにベンチを出る行為。(次打者、競技に出る準備をしている者を除く)

用語の定義

【問】打者が右翼線上に打ったフライを野手がグラブに触れて落球した。野手の両足は完全にフェア地域にあったがグラブに触れた位置はファウル地域であった。フェアか、ファウルか?

【答】ファウルボール。

【問】二ストライクの後に打者が打った球が鋭くバットをかすめて直接捕手のミットに触れ、胸に当たってから捕らえられた。どうなる?

【答】ファウルチップで三振。打者アウト。

【問】一死満塁、打者が、一塁ベース近くにフライを打ち上げた。球審は『インフィールドフライ』を宣告したが、打球は風に流され、野手に触れずにファウル地域に落ちたあと、一塁ベース付近のフェア地域に入った。それを見た三塁走者は本塁を突いたが、一塁手からの送球でタッグアウトとなった。これでいい?

【答】この処置は正しい。打者はインフィールドフライでアウト。本塁でのアウトも認められ攻守交代。

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ボールインプレーとボールデッド

【問】一塁走者が二盗を試みた。捕手は送球しようとしたが、球審のプロテクターに触れて送球ができなかった。どうなる?

【答】盗塁を防止しようとする捕手の送球動作を球審が妨害したのだから、ボールデッドとなり走者を一塁に戻さなければならない。しかし、このようなプレーがあっても走者が二塁ベース直前に達しているときは、この規則を適用しないでボールインプレーになる。

【問】ボールデッド中に、投手が新しい球を持って投手板近くにきたとき、球審はプレーを宣告した。投手は投手板を踏まないまま一塁に送球して走者をアウトにした。このプレーは有効?

【答】無効。『プレー』再開の条件は、投手が球を持って投手板に触れ、球審がプレーを宣告したときであり、この条件を充たしていないのでプレーは無効とし、改めてプレーを宣告。

打者

【問】二死走者ないとき、打者はカウント2-3からワンバウンドの投球を空振りして一塁へ走った。捕手はこの球をミットに収めたので、そのまま攻守交代のためベンチの方へ帰りかけた。どうなる?

【答】投球がワンバウンドして地面に触れているから、捕手のミットに収まっても正規の捕球とはならない。だから打者をアウトにするためには、打者にタッグするか、一塁へ送球しなければいけない。

【問】一死走者一塁のとき、前問のようなプレーが起きたらどうなる?

【答】無死または一死で、走者が一塁(一・二塁、一・三塁、満塁のときも同様)にいるときは、捕手が『正規の捕球』をしなくても自動的に打者はアウトになる。

【問】一死走者二・三塁、打者はカウント2-3から次の投球を空振り、球が打者の身体に触れてバックネットのほうに転がった。走者はいずれもホームインしたが、守備側から、今のはファウルボールではないかと申し出があった。どうなる?

【答】打者は三振でアウト。ボールデッドとなり走者を元の塁へ戻す。

【問】無死走者二・三塁でスクイズプレイが行われ、投ゴロとなったが三塁走者は生還。投手からの送球を受けた捕手はただちに一塁へ送球したが、スリーフットレーンの手前で打者走者に当たり、転々としている間に二塁走者もホームインし、打者走者も一塁に生きた。どうなる?

【答】スリーフットレーンより本塁寄り、つまり本・一塁間の前半で送球が打者走者に当たっても妨害とはならないので、ボールインプレー。

【問】一死走者一塁、打者は二塁へ小フライを打った。二塁手が捕球寸前に一歩退いてショートバウンドで球を捕らえ、4-6-3の併殺が成立した。攻撃側から故意落球で打者アウトではないかと申し出があった。どうなる?

【答】『故意落球』というのは、野手が打球を手、またはグラブに触れて落とした場合に限られる。だから、この場合の二塁手のプレーは認められ併殺は成立。

【問】一死走者三塁のとき、スクイズプレーが行われた。投球が高かったため打者は飛び上がってバットに当て成功させたが、地面についたとき両足とも完全にバッタースボックスの外だった。これはいいの?

【答】打者が、打者席を離れて飛び上がっている間に、バットに当てたのであるから反則打球とはならない。しかし、打者が片足または両足の全部をバッタースボックスの外へ完全に踏み出して、しかも地面につき、投球にバットを当てた場合は反則打球となる。

【問】打者が打った瞬間、ステップした足のかかとがバッタースボックスのライン上にあった。反則打球か?

【答】バッタースボックスのラインは、ボックスの一部であるから、足を完全にラインの外に出して打たない限り反則打球とはならない。

【問】打者はホームプレートにかぶさって構えていた。投球はストライクゾーンで打者に触れた。どう判定したらよい?

【答】バウンドしない投球が、ストライクゾーンで打者に触れたときは、打者が避けても避けなくてもストライク。

走者

【問】走者二・三塁、投手の牽制球で三塁走者は三・本間に挟まれたが三塁に戻った。このとき、二塁からの走者も三塁に着いていた。三塁手は二人の走者に触球した。いずれの走者がアウトになる?

【答】後位の走者、すなわち二塁からの走者がアウト。

【問】走者一塁、投球が暴投となりベンチに入った。その間に走者は三塁まで進んだ。どうなる?

【答】一個の塁しか与えられないから、走者は二塁に戻す。

【問】走者二・三塁、二塁走者が投手の牽制で二・三塁間で挟殺された。走者が二塁へ帰ろうとしたとき球を持たない遊撃手と衝突した。審判員は『オブストラクション』を宣告したが、各走者はどこまで進塁できる?

【答】ボールデッドとし、二塁走者は三塁へ、三塁走者は押し出されて本塁へ進む。

【問】挟殺プレー中、送球が走者の背中に当たり、走者の前で送球を捕らえようと待っていた野手と衝突した。どうなる?

【答】球を持たない野手に走者が衝突したのだから、オブストラクション。

【問】一死走者二塁、二ゴロを打った打者が本・一塁間を横切ろうとした投手と衝突した。どうなる?

【答】オブストラクションで打者は一塁へ、二塁走者はオブストラクションがなければ三塁に達したであろうと判断されれば三塁へ進める。

【問】走者が二・三塁間で挟殺され、球を持った三塁手が走者を追いかけた。走者は走路外に離れたので、三塁手は触球行為をしないで審判員にアウトではないかと抗議した。どうなる?

【答】三塁手の触球の動作がない限り、走者が塁間を結ぶ直線より3フィート以上離れてもアウトにはならない。

【問】走者一塁、打者は二塁打を打った。一塁走者は二塁をけってキャンバスバッグを移動させたまま三塁に進み、打者は二塁キャンバスバッグのあった元の位置に達した。これでいい?

【答】キャンバスバッグが移動したときは、次の走者は元の位置についていればよい。塁のバッグがとめてない場合には、元のベースの位置がはっきり分かるようにしておかなければならない。 (参考)その方法には一塁・二塁、二・三塁間に白線を引くか、または、各ベースの位置がはっきり分かるように標示する。たとえば、 (1)ベースの位置にゴムまたはビニール紐を埋める (2)石灰で標示する

【問】無死走者一・二塁、打者が内野フライを打ったので、球審は『インフィールドフライ』を宣告した。しかし、野手は落球し、あわてて三塁に進もうとする走者をアウトにするため三塁へ送球したが、悪送球となったので二塁走者は本塁へ、一塁走者は三塁へ、打者走者は二塁に達した。どうなる?

【答】インフィールドフライはボールインプレーであり、打者だけがアウトになる。だから他の走者は進塁してよい。

【問】打者が本塁前にバントして一塁へスタートしたとき、打球を処理しようとして前に出た捕手と衝突した。走塁妨害となるか、または守備妨害となるか。

【答】本塁周辺の場合は、どちらかが故意に妨害しない限り成り行きで、ボールインプレー。

【問】一死走者三塁、打者が外野にフライを打った。野手はジャッグルしながらも捕球した。三塁走者は野手がジャッグルしている間に三塁ベースをスタートして本塁を踏んだ。捕球した左翼手から三塁へ送球され離塁が早いとアピールがあった。走者はアウト?

【答】アウトではない。走者は野手が最初にフライに触れた瞬間からスタートしてよい。

投手

【問】投手がサインを見終わってから、軸足を投手板からはずした。かまわない?

【答】かまわないが、サインを見終わるたびにはずすことは許されない。なお、投手板をはずしたら、必ず両手を身体の両側に下ろさなければならない。

【問】投手は、どのような投球姿勢をとって打者に投球しなければならない?

【答】ワインドアップポジション、またはセットポジションの投球姿勢のうちどちらかで打者に投球しなければならない。どちらの投球姿勢をとるかは投手の自由。

【問】二つの投球姿勢の違いは何?

【答】ワインドアップポジション--軸足を投手板に触れ、自由な足を投手板上か、投手板の後縁とその延長線より後方に置く。 セットポジション--軸足を投手板に触れ、自由な足を投手板より前方に置き、ボールを両手で保持し完全に動作を停止する。

【問】投手は正規の投球姿勢をとるとき、軸足は投手板に触れて置きさえすればよい?

【答】ワインドアップポジションの場合でも、セットポジションの場合でも、軸足は全部を投手板の上に置くか、軸足の側面を投手板の両横にはみ出さないように、ぴったり投手板の前縁に触れて置かなければいけない。

【問】投手がセットポジションをとるにはどのようにしたらよい?

【答】片手を下に降ろして身体の横につけた姿勢から、中断することなく一連の動作で、(1)球を両手で身体の前方で保持し、(2)完全に動作を静止しなければならない。この静止した姿勢からでなければ打者に投球することができない。

【問】投手がセットポジションをとるとき、身体の前面なら、どこで球を両手で保持してもいいの?

【答】身体の前面ならどこで両手を合わせてもよい。しかしいったん保持して止めたら、その止めた個所を移動させてはならない。

【問】走者のいるとき、投手がセットポジションで静止してから肩を動かした。どう判定される?

【答】ボーク。静止してからは、首以外は動かしてはいけない。

【問】投手がいったん軸足を投手板からはずし、すぐ投手板に触れて投球した。だいじょうぶ?

【答】クイックピッチで反則投球。クイックピッチは危険だから、審判員はこのような行為は許してはいけない。

【問】走者のいるとき、投手板上で両手を合わせた投手が、両手を離してから軸足を投手板より後方にはずした。これはいいの?

【答】両手を合わせた投手が投手板上で球から一方の手を離せば、ボークとなる。軸足をはずす場合は、両手を合わせたまま投手板からはずさなければいけない。

【問】両手を合わせたまま軸足を投手板からはずした投手が、両手を合わせたまま再び投手板に触れた。これはいいの?

【答】ボーク。軸足を投手板からはずしたら、必ず両手を離して身体の両側に下ろさなければいけない。

【問】走者一塁、投手板に触れている左投手が、自由な足を振って投手板の後縁を越えたが一塁へ送球した。これはボーク?

【答】ボーク。自由な足を振って軸足と交差したら、打者に投球しなれればいけない。したがって自由な足が投手板の後縁を越えれば、当然打者に投球しなければならないから、一塁へ送球すれば投球を中止したことになる。

【問】投手板に触れている投手が、一塁に送球したが悪送球となってスタンドに入った。どうなる?

【答】走者に一個の塁が与えられる。ただし、一塁手を通過して再び野手に触れてボールデッドの個所に入った場合は、走者が投球当時占有していた塁を基準として、走者に二個の塁が与えられる。

【問】投手が軸足を投手板より後方にはずして一塁に送球したが、悪送球となってスタンドに入った。どう処置されるか。

【答】走者に二個の塁が与えられる。投手が軸足を投手板より後方にはずせば内野手とみなされるから、投手の特例は認められない。

※参考:
審判上の取り決め事項ならびに注意すべき規則
15 正しい投球姿勢の徹底(8.0-1a, b)
4 セットポジションから投球する投手は、投球するまでに必ずボールを両手で保持したことを明らかにしなければならない。その保持に際しては身体の前面ならどこで保持してもよいが、打者あるいは走者の位置によってその保持する箇所を変えることは欺瞞行為にあたる。したがって、同一投手は、一試合を通して同じ位置でボールを保持しなければならない。(注意指導)